食を支える会

誤嚥性肺炎について

私たちの普段の生活の中で、水を飲んでいて、急にむせて苦しいことがありませんか?それは、誤嚥し、気道(気管)に水分が落ちたために起こります。 健康な体では咳などでそれを排除することができますが、体力が落ちている場合は咳が十分にできず、誤って肺まで入り込んでしまうのです。

寝たきりの方・高齢者の方など体力が低下している方や、薬や病気などによって嚥下の機能が落ちている場合、誤って気道(気管)に食べ物や唾液、水分が入り込んでしまう可能性が大きくなります。特に口の中に食べ物のカスが長く残っている場合、雑菌が繁殖し、誤嚥によって肺まで達してしまうと炎症を起こし、「誤嚥性肺炎」となるのです。

誤嚥性肺炎の予防は、①トロミを付けたり、食べやすい食形態にし、誤嚥を防ぐこと、②口腔ケアによって誤嚥しても、炎症を起こさない細菌数にすること、③誤嚥してもしっかりと喀出できるよう呼吸リハビリをすること、④ワクチン摂取などによって、誤嚥しても発症しないように免疫力を上げておくことなどがあります。1つずつ対策を行うことによって、誤嚥性肺炎の発症リスクを抑えていくことが大事になってきます。