食を支える会

第19回勉強会のご報告

2017/08/18(金)

言語聴覚士 金田先生より

本日も食を支える会に御参加頂いた皆様、お疲れ様でした。
今回は森永乳業クリニコの松本さんにリハ栄養とサルコペニアによる嚥下障害について講義して頂くと共に、手軽に出きる栄養価upの方法と試食、サンプルまで沢山頂きました。
リハビリと栄養には密接な関係があり、低栄養の状態でリハをしても効果が出ないどころか、逆に筋蛋白の分解に繋がってしまい筋力が低下してしまうと言う結果になります。今一度自分自身が関わっている方々の栄養状態を評価すると共に、サルコペニアを有しているのかどうかも本日教えていただいた、指わっかテストなどを使いスクリーニングしていきたいですね。
また、サルコペニアの嚥下障害も今後大きな問題となってくると思います。
病前に低栄養でやせ形で筋力も少ない人は、骨折後、肺炎後、その他の感染症や身体に対する侵襲により筋肉が分解されサルコペニアによる嚥下障害を発症します。
サルコペニアによる嚥下障害は比較的軽症な方から経口摂取が不能になるほど重度の方も存在します。
重症度には同様に病前の栄養状態、筋肉量なとが影響しており、発症してから治療するのではなく、予防する事を主眼に置かなくてはならないと思います。
今現在、要支援の方、あるいは自立された生活を送っている方々を、それぞれの専門職の特性を活かし栄養状態を改善していくとともに、サルコペニアの予防を図っていきたいですね。
また、地域の中で病院、施設、事業所がそれぞれ協力しあい、一人一人の食を支える事の出来る体制作りを行っていきたいですね


理学療法士 木下先生より

今日は嚥下障害とリハビリテーション栄養について。クリニコの管理栄養士さんに講義して頂きました。
栄養状態の把握と負荷量の設定、リハビリ栄養のゴール設定など再認識するキッカケになりました。またリハ栄養の定義が新しくなりフレイル高齢者も追加されました。予防の観点からも運動と栄養の重要性を考えながら日々の業務にあたりたいと思います!
最後は熊リハライスやマッスルスープなどの試食もあり、美味しく楽しく学ばせて頂きました(^^)