食を支える会

第41回勉強会のご報告

2019/08/30(金)

ST金田先生より

本日も食を支える会に参加頂いた皆様、お疲れ様でした。
今回は株式会社クリニコ、管理栄養士の岸本様より、『リハビリテーション栄養、サルコペニアの摂食嚥下障害』について御講義いただきました。
リハビリテーション栄養は回復期病院を中心に広がりを見せており、リハビリの効果を高めるためには攻めの栄養管理が必要であるとのことでした。
御高齢の方は元々のフレイルな状態に加えて、病気に伴う廃用や飢餓、炎症により大きく筋肉量が失われてしまいます。そのような状態からの改善にはリハビリ単独での介入には限界があり、時間も要します。そのためリハと栄養はセットで管理されなければならないと言うことが良く理解できました。
また、サルコペニアの摂食嚥下障害の話では誤嚥性肺炎後の不必要な禁食や安静臥床と言った、医原性サルコペニアも問題となっています。
それらを防ぐために必要な対応として早期経口摂取、早期離床が重要であり、病院においてはそれらを管理する体制作りが急務であると感じました。